#3 ラグビーコーチング
指導者の皆さん、ミスのない見た目完璧な練習で満足していませんか?
今回のブログでは、前回の2回のブログを踏まえて、コーチングについての考察を「超我流」の自由視点でみなさんにお届けできればと思っています。
個人vシステム
今大会の日本チーム敗戦後に、サンウルブズのない現状で日本の選手が成長できる環境をどのように作り出し、4年後の大会にむけて代表チームを強化するのか、多くの意見をメディアを通じて目にすることがありました。
個人的には、非常にシンプルで、「究極のカオス」を国内で体現できる環境をつくるのか、それが無理なら国外にその環境をもとめるのか、2択かと考えています。
Comfortable Zone(=居心地のいい場所)、例えば外国で自分自身を英語の世界に置くことも1つのカオスなのかもしれません。
では、コーチングに目を向けたときに、カオスに適応できるような選手を育成するために考えるべきことは何なのでしょうか?
最初にも書きましたが、ミスのない見た目完璧な練習とは、選手にとってComfortable Zoneにいるということであり、どのような基本の反復練習でもエラーが発生するような制約をプランすることが本来のコーチの役割なのです。逆に、10回中7回も8回もエラーが起こる練習というのは、その選手のレベルにあったものではないのかもしれません。
基本技術習得後には、練習で達成したい目標に向かって、制約を変えながら、あるいは制約をシンプルなものから複雑にしながら、そのエラーを30%前後の範囲でコントロールできる練習を準備し、その中で選手がエラーを繰り返しながら挑戦することで、新しいことができるようになる=スキルを獲得することになる、これこそがコーチの本来の醍醐味です。
そうした環境のなかで、コーチの最大の役割は、システムを導入することではなく、新しいスキルを良いタイミングで発揮できるように、タイミング=センスを伝えることなのかもしれません。
鶏がさきか、卵がさきか。。。
でも、やはりシステムの前に個人という思いが、今の自分には大きいです。
多くの指導者のかたが、試行錯誤しながら現場で指導されている現状。
そんな試行錯誤に対して、指導者の方も挑戦する姿が大切だと思います。
そんな挑戦に少しでもお役にたちたいという思いで、このコンテンツを始めました。
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