#2 ラグビーコーチング
指導者の皆さん、ミスのない見た目完璧な練習で満足していませんか?
前回のブログでは、統制されたニュージーランドについて触れました。
今回のブログでは、前回につづいて、決勝戦を参考にしながらラグビーのカオスについての考察を「超我流」の自由視点でみなさんにお届けできればと思っています。
カオスの南アフリカ
2019年のワールドカップ決勝、南アフリカvイングランド。
決勝を制したのは、自らのキックでアンストラクチャー(カオスの状況)を作り出し、そのキック精度とコンテスト、あるいは、キック後のDFへの反応、状況への適応能力でイングランドを圧倒したことを思い出します。
その当時の私は、今後のラグビーの方向性として「究極のカオス」が新しい世界基準のプレーモデルになると考えていました。それを分析するために、GPSのデータを使って当時新しい取組にチャレンジしたことを思い出します。この話も今後どこかでやりたいね!!
そして、その4年後の今大会決勝戦でも南アはキックを使い、カオス状況でプレーすることを選択し、圧倒的な運動量を背景にしたDF力、状況への適応スピードなどにより2連覇を達成しました。
彼らも、もちろんシステムを持っています。
しかしながら、個人のフィジカル能力や判断力がそのシステムを進化させているのです。
例えば、南アフリカのDFでは前にでることが求められますが、大きなFW選手がそれをひたすら繰り返すことができる能力、ウイングの選手がキックを繰り返し追いかけることができる能力、バックスや3列の選手がその中で判断しながら相手の間合いをつめるタイミングの良いDF、コルビ選手がライン際でトライされそうな状況で加速して追いつくスピード、クワッガ選手が相手のボールをもぎとるパワーなど、、、、システムだけでどうにかできるレベルではありません。
このような選手を育成するためには、システムだけでなく、多くの練習や試合でエラーを繰り返しながらスキルを獲得する環境が必要だと感じます。特に、日本では若年層からシステムに縛られながらプレーしている姿をみるのは非常に悲しい思いです。若いときに、将来の武器となるスキルや嗅覚を身につけ、そこにフィジカルレベルが成長していくというのが理想。
南アフリカは、規則性がなく、相手が予知できない状況を作り出し、統制ある相手を自分たちの土俵であるカオスの世界にひきずりこむという戦いを選び、カオスで生き残れる選手を選んだということです。そこでコーチングに求められるのは、統制ではなく、個人を束ねる能力になるのかもしれません。
日本で南アフリカ選手に惹かれているファンが多いのも、そういう個性が魅力的なんでしょうね。
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